最近は、写真一枚から動画を作ってくれるAIがいろいろあります。

写真を入れて、

「30秒くらいの縦型動画にしてください」

と頼めば、それなりの映像が出来上がる。

少し前なら考えられなかったことです。

なので、

「これならリール動画なんて一発で作れるんじゃないか」

と思いました。

ところが、そう簡単ではありませんでした。

5秒しか作れなかったり。

人物を動かすと少し不自然だったり。

日本人を作っているはずなのに、どこか日本人らしくなかったり。

映像としてはものすごく綺麗なのに、30秒見ていると何も起きなくて退屈だったり。

「惜しいんだけどな」

というものが、次々と出来上がります。

そして一番困ったのが、

ちょっとだけ直したい。

これでした。

「ここだけ直したい」が難しい

例えば、

最初の3秒はいい。

途中の人物の動きも悪くない。

でも最後だけ違う。

普通の動画編集なら、

そこだけ切る。

文字を変える。

順番を入れ替える。

尺を2秒短くする。

音を少しずらす。

そんなことができます。

でもAIで一気に作った動画は、

「この部分だけ、もう少しこうして」

が意外と難しい。

直そうとすると、別のところまで変わってしまう。

もう一度作ったら、今度は最初の良かったところまで変わっている。

これは写真のイラスト化でも同じでした。

「もう少し格好良く」

と言うと、格好良くなる。

でも、

誰だこれ。

本人らしく戻してもらう。

今度は少し地味になる。

「漫画っぽく」

「もう少しPOPに」

「親しみやすく」

何度もやっているうちに、

どんどん別人になっていく。

AIは何でも作ってくれる。

でも、

自分が頭の中で思っている“あと5%”を直すのが難しい。

今日一日触っていて、そこがとても面白かった。

で、結局、自分でリール動画を作った。

何度かAI動画を作ったあと、

結局、自分でリール動画を作ることにしました。

素材を並べる。

長さを調整する。

文字を入れる。

順番を変える。

見直す。

「ここ、ちょっと長いな」

と思ったら削る。

「この写真はもう少し見せたい」

と思ったら伸ばす。

ものすごく地味な作業です。

でも、

自分の意図通りに直せる。

これが気持ちいい。

そこで、

「ああ、AIに全部作ってもらう必要はないんだ」

と思いました。

AIか、人間か、ではなかった。

最近、

「AIに仕事を奪われる」

とか、

「これからはAIを使える人が勝つ」

みたいな話をよく見ます。

でも今日、自分でやってみて感じたのは、もう少し違うことでした。

AIに全部やらせる。

人間が全部やる。

その二択ではない。

例えば今日なら、

AIで動画の可能性を試す。

いろいろな表現を見る。

「こういう動きもあるのか」と知る。

イラストを何十種類も作る。

その中から方向性を見つける。

そこまではAIがものすごく速い。

そして、

「これでいこう」

と決まった後は、自分で細かく調整する。

この組み合わせが一番しっくりきました。

AIは完成品を作る道具というより、試作品を作る道具なのかもしれない。

もちろん、AIだけで完成するものもあります。

でも広告や販促の仕事では、

「なんとなく良い」

では終われません。

この文字はここ。

この写真はあと2秒。

ここで店名を出す。

ここで料理を見せる。

最後に地図を出す。

そんな小さな判断の積み重ねで、出来上がりはかなり変わります。

だから今のところ、私にとってAIは、

完成品を全部任せる相手というより、試作品をものすごい速さで作ってくれる相手

なのだと思います。

昔なら一案作るだけでも時間もお金もかかった。

今なら、

「こうしたらどうだろう」

をすぐ形にできる。

違ったら捨てればいい。

また作ればいい。

これはものすごく大きな変化です。

「作る」より「選ぶ」が大事になる。

今日、自分の写真を何度もイラストにしました。

動画も何本も作りました。

LINEスタンプまで作りました。

AIは嫌になるくらいたくさん案を出してくれます。

でも最後に残すのは自分です。

これは違う。

これはちょっと面白い。

これは使える。

これはやりすぎ。

これくらいが自分らしい。

結局ずっと、

選んでいました。

考えてみれば、広告の仕事も同じなのかもしれません。

広告を出すか。

チラシにするか。

Instagramにするか。

Googleにするか。

どの写真を使うか。

何を言うか。

誰に届けるか。

私は30年間、何かを作る仕事をしていたつもりでした。

でも、本当はずっと、

何をやるかを選ぶ仕事

をしていたのかもしれません。

AIが便利になるほど、人間の仕事が見えてくる。

今日、自分でリール動画を作りながら、

少し不思議な気分になりました。

AIで動画を作る実験をしていたのに、

最後は自分で編集している。

一見すると、

「結局AIじゃ駄目だった」

という話にも見えます。

でも私は逆だと思っています。

AIを使ったから、

どんな動画にしたいのかが分かった。

AIで何本も作ったから、

何が嫌なのかが分かった。

そして、

「ここからは自分でやった方がいい」

という境界も分かった。

これもAIを使った成果です。

小さく作って、見て、直す。

t-styleでは、

「小さく始めて、一緒に改善する。」

という考え方を大切にしています。

今日やっていたことも、まさにそれでした。

作ってみる。

見る。

違う。

直す。

また見る。

AIが入ったことで、この回転がものすごく速くなった。

だから私は、AIによって広告の仕事がなくなるというより、

広告の仕事の進め方が変わっていく

のだと思います。

AIに全部やってもらう必要はない。

逆に、全部自分でやる必要もない。

AIにたくさん試してもらう。

人間が選ぶ。

必要なら自分で直す。

そして現場で確かめる。

今のところ、このくらいが私にはちょうどいい。

今日一日、

動画を作って。

写真を漫画にして。

犬までキャラクターにして。

LINEスタンプを作って。

最後には自分でリール動画を編集していました。

かなり遊んだ一日でした。

でも、

AIに何を任せて、どこから自分でやるのか。

その境界が、少しだけ見えた一日でもありました。

そして多分、こういうことは、

AIについて考えているだけでは分からない。

一度、思い切り遊んでみないと分からない。

そんな気がしています。

MEO、広告、SNS。どの手段が必要か決まっていなくても構いません。

いまの状況と、行く理由から一緒に整理します。

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