「AIは、あと一歩のところで仕事にならない。」
という記事を書きました。
別にAIが嫌いなわけではありません。
むしろ逆です。
画像を作らせたり。
文章を書かせたり。
企画を考えさせたり。
動画を作らせたり。
かなり使っています。
すごいな、と思うことも何度もあります。
でも、仕事で使おうとすると、あと一歩のところで困る。
ここだけ直したい。
この文字だけ変えたい。
この写真はそのまま使いたい。
この3秒だけ、もう少し長くしたい。
そんな、ごく普通の修正が意外と難しい。
ひとつ直して、と頼んだら、
頼んでいないところまで変わってしまう。
さっきまで良かったものが、どこかへ行ってしまう。
何度、
「そこじゃない」
と思ったことか。
だから私は、
「あと一歩のところで仕事にならない」
と書きました。
それなのに、課金しました。
Runwayという生成AIがあります。
動画を作るAIです。
無料でも少し試せます。
私も何本か作ってみました。
そして先日。
とうとう有料プランに課金しました。
仕事にならない、と書いておきながら。
お金まで払いました。
我ながら、何をやっているんだろうと思います。
でも、そのときは、
「もう少しちゃんと使ってみたい」
と思ったんです。
無料で少し触っただけで、
「使えない」
と決めるのも違う気がした。
仕事で使えるのかどうか。
そこまで試してみたかった。
だから課金しました。
ただ、もう少し待っても良かったのかもしれない。
そして今。
課金してから思っています。
Runwayで良かったのだろうか。
少し早まったかもしれない。
生成AIの動画サービスは、ものすごい勢いで変わっています。
昨日できなかったことが、今日はできる。
別のAIを使ったら、そちらの方が簡単だった。
そんなことも普通に起きます。
そもそも私は、
「Runwayを使いたい」
わけではありません。
動画を作りたいだけです。
もっと言えば、
広告のアイデアを、早く形にしたいだけです。
そのための道具がRunwayなのか。
別のAIなのか。
Canvaなのか。
あるいは、結局プロにお願いするのか。
今のところ、まだ分かりません。
なのに先に課金してしまった。
ちょっと順番が逆だった気もします。
「あと一歩」だから、厄介なんです。
全然使えないものだったら簡単です。
使わなければいい。
でも、AIは違います。
あと少しなんです。
もう少し思った通りに動いてくれたら。
もう少し修正できたら。
もう少し仕事の流れにつながったら。
かなりすごい道具になる。
そう思わせるところまで来ている。
だから、
「次はできるかもしれない」
と、また試してしまう。
そして、とうとう課金までしてしまった。
この感じ。
昔から広告の新しい道具が出てきたときと、どこか似ている気もします。
広告の仕事は、道具がどんどん変わる。
広告の仕事を30年以上やっています。
その間に、仕事の道具はずいぶん変わりました。
昔は、自分で動画を作ろうなんて考えもしませんでした。
撮影する人がいて。
編集する人がいて。
デザイナーがいて。
それぞれのプロにお願いしていました。
もちろん今でも、プロにお願いした方がいい仕事はたくさんあります。
でも今は、
「ちょっと試してみよう」
と思ったものを、自分で形にできる。
完成品を作るだけではありません。
広告を出す前に試せる。
違うパターンを作れる。
思いついたものを、とりあえず動かしてみることができる。
ダメならやめればいい。
私は、この「試せる」というところに一番可能性を感じています。
だから結局、AIから離れられないのだと思います。
さて、この課金は正解だったのか。
まだ分かりません。
もしかしたら1か月後、
「Runwayにして良かった」
と言っているかもしれない。
反対に、
「早まった」
と言っているかもしれない。
あるいは、
別のAIを使っているかもしれません。
それでいいと思っています。
実際に使ってみなければ分からない。
広告もそうです。
試してみなければ分からない。
だから、しばらく使ってみます。
仕事にならない、と書いたAIに。
ただし今のところ、
Runwayで本当に良かったのかは、もう少し考えてから課金すれば良かったかな、とも思っています。
さて。
この「あと一歩」は埋まるのでしょうか。
それとも、その前に別のAIへ行ってしまうのでしょうか。
