撮った写真がたまり、オンラインのプリントサービスへ注文したときの記録です。
1枚12円。もっと安いところもありました。
それでも選んだのは、サイトに掲載されていた「こだわり」が気に入ったからです。
150枚ほどを注文したのは、18時頃。
すると、その日のうちに発送したというメールが届きました。
何かの間違いだろうと思っていたら、翌日、本当に届いたのです。
いちばん安いから、選んだわけではなかった。
当時、オンラインプリントは、店頭で頼むより安いと感じていました。
ただ、選んだサービスが最安だったわけではありません。
もっと安いところもある。
それでも、サイトに書かれていた「こだわり」が気に入って注文した。
価格は、比較するための分かりやすい情報です。
でも、最後に選ぶ理由は、価格だけとは限りません。
どんな考えで商品をつくっているのか。
その姿勢が見えることで、ここに頼んでみようと思えることがあります。
注文した後に、驚きがあった。
注文したのは18時頃でした。
届いたメールには、その日が発送日だと書かれていました。
当時の私は、何かの間違いだろうと思っています。
ところが、写真は翌日に届きました。
注文は高知県の事業者へ届き、荷物は一晩で到着した。
ネットで頼めることも楽でしたが、それ以上に、注文してから届くまでの速さに驚いています。
広告で期待をつくり、実際の体験がその期待を超える。
その驚きは、価格よりも強く記憶に残ることがあります。
便利さは、画面の中だけではつくれない。
注文はオンラインで完了します。
でも、そこで仕事が終わるわけではありません。
注文を受ける。
写真をプリントする。
梱包して発送する。
そして、運送会社が届ける。
いくつもの仕事がつながって、翌日に届くという体験ができていました。
画面が使いやすいだけでは、ここまでの驚きは生まれません。
お客様が受け取るところまでが、一つのサービスなのだと思います。
次も使おう、は注文の後に決まる。
A3版や六つ切りも交え、合計は2,000円を少し超える程度でした。
そして記事の最後に、これからもこのサービスを利用しよう、と書いています。
選ぶ前には、価格やサイトの説明を見ていました。
でも、次も利用しようと思ったのは、実際に注文した後です。
届くのが早かった。
頼むのが楽だった。
期待した写真を受け取れた。
販売促進は、最初の注文を取ることだけではありません。
注文後の体験が、次の注文をつくります。
30年以上たっても、広告の先を考える。
広告の仕事に30年以上関わってきました。
どう見せれば、選んでもらえるか。
どんな言葉なら、関心を持ってもらえるか。
それを考えるのが広告の仕事です。
一方で、選んでもらった後に何が起きるかも、同じくらい大切です。
広告の言葉と、実際のサービスがつながっているか。
お客様が受け取るまで、気持ちよく進めるか。
もう一度頼みたいと思えるか。
2009年に届いた写真を振り返ると、広告は注文の前だけにあるのではないと改めて思います。
次も使おう、と思うところまで。
そこまで見て、販促を考えたいものです。
